【急騰】今買えばいい株8866【逃げたい奴だらけ】 [無断転載禁止]©2ch.net

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1山師さん 転載ダメ©2ch.net (ワッチョイ 2a7c-/OaE)2017/09/12(火) 11:04:38.88ID:QLtu1Psk0
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避難所
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952山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:37:23.90ID:VifbPeJN0
満をどこかに感じた。私はすぐ玄関先を去らなかった。下女げじょの顔を見て少し躊躇ちゅうちょしてそ
こに立っていた。この前名刺を取り次いだ記憶のある下女は、私を待たしておいてまた内うちへはいった
。すると奥さんらしい人が代って出て来た。美しい奥さんであった。

953山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:37:39.80ID:VifbPeJN0
 私はその人から鄭寧ていねいに先生の出先を教えられた。先生は例月その日になると雑司ヶ谷ぞうしが
やの墓地にある或ある仏へ花を手向たむけに行く習慣なのだそうである。「たった今出たばかりで、十分
になるか、ならないかでございます」と奥さんは気の毒そうにいってくれた。私は会釈えしゃくして外へ

954山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:37:55.81ID:VifbPeJN0
出た。賑にぎやかな町の方へ一丁ちょうほど歩くと、私も散歩がてら雑司ヶ谷へ行ってみる気になった。
先生に会えるか会えないかという好奇心も動いた。それですぐ踵きびすを回めぐらした。

955山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:38:11.82ID:VifbPeJN0


 私わたくしは墓地の手前にある苗畠なえばたけの左側からはいって、両方に楓かえでを植え付けた広い

956山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:38:27.94ID:VifbPeJN0
道を奥の方へ進んで行った。するとその端はずれに見える茶店ちゃみせの中から先生らしい人がふいと出
て来た。私はその人の眼鏡めがねの縁ふちが日に光るまで近く寄って行った。そうして出し抜けに「先生
」と大きな声を掛けた。先生は突然立ち留まって私の顔を見た。

957山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:38:43.81ID:VifbPeJN0
「どうして……、どうして……」
 先生は同じ言葉を二遍へん繰り返した。その言葉は森閑しんかんとした昼の中うちに異様な調子をもっ
て繰り返された。私は急に何とも応こたえられなくなった。

958山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:38:59.85ID:VifbPeJN0
「私の後あとを跟つけて来たのですか。どうして……」
 先生の態度はむしろ落ち付いていた。声はむしろ沈んでいた。けれどもその表情の中うちには判然はっ
きりいえないような一種の曇りがあった。

959山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:39:15.93ID:VifbPeJN0
 私は私がどうしてここへ来たかを先生に話した。
「誰だれの墓へ参りに行ったか、妻さいがその人の名をいいましたか」
「いいえ、そんな事は何もおっしゃいません」

960山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:39:31.84ID:VifbPeJN0
「そうですか。――そう、それはいうはずがありませんね、始めて会ったあなたに。いう必要がないんだ
から」
 先生はようやく得心とくしんしたらしい様子であった。しかし私にはその意味がまるで解わからなかっ

961山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:39:47.86ID:VifbPeJN0
た。
 先生と私は通りへ出ようとして墓の間を抜けた。依撒伯拉何々イサベラなになにの墓だの、神僕しんぼ
くロギンの墓だのという傍かたわらに、一切衆生悉有仏生いっさいしゅじょうしつうぶっしょうと書いた

962山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:40:03.94ID:VifbPeJN0
塔婆とうばなどが建ててあった。全権公使何々というのもあった。私は安得烈と彫ほり付けた小さい墓の
前で、「これは何と読むんでしょう」と先生に聞いた。「アンドレとでも読ませるつもりでしょうね」と
いって先生は苦笑した。

963山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:40:19.96ID:VifbPeJN0
 先生はこれらの墓標が現わす人種々ひとさまざまの様式に対して、私ほどに滑稽こっけいもアイロニー
も認めてないらしかった。私が丸い墓石はかいしだの細長い御影みかげの碑ひだのを指して、しきりにか
れこれいいたがるのを、始めのうちは黙って聞いていたが、しまいに「あなたは死という事実をまだ真面

964山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:40:35.88ID:VifbPeJN0
目まじめに考えた事がありませんね」といった。私は黙った。先生もそれぎり何ともいわなくなった。
 墓地の区切り目に、大きな銀杏いちょうが一本空を隠すように立っていた。その下へ来た時、先生は高
い梢こずえを見上げて、「もう少しすると、綺麗きれいですよ。この木がすっかり黄葉こうようして、こ

965山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:40:51.87ID:VifbPeJN0
こいらの地面は金色きんいろの落葉で埋うずまるようになります」といった。先生は月に一度ずつは必ず
この木の下を通るのであった。
 向うの方で凸凹でこぼこの地面をならして新墓地を作っている男が、鍬くわの手を休めて私たちを見て

966山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:41:07.96ID:VifbPeJN0
いた。私たちはそこから左へ切れてすぐ街道へ出た。
 これからどこへ行くという目的あてのない私は、ただ先生の歩く方へ歩いて行った。先生はいつもより
口数を利きかなかった。それでも私はさほどの窮屈を感じなかったので、ぶらぶらいっしょに歩いて行っ

967山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:41:23.92ID:VifbPeJN0
た。
「すぐお宅たくへお帰りですか」
「ええ別に寄る所もありませんから」

968山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:41:39.88ID:VifbPeJN0
 二人はまた黙って南の方へ坂を下りた。
「先生のお宅の墓地はあすこにあるんですか」と私がまた口を利き出した。
「いいえ」

969山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:41:55.91ID:VifbPeJN0
「どなたのお墓があるんですか。――ご親類のお墓ですか」
「いいえ」
 先生はこれ以外に何も答えなかった。私もその話はそれぎりにして切り上げた。すると一町ちょうほど

970山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:42:12.00ID:VifbPeJN0
歩いた後あとで、先生が不意にそこへ戻って来た。
「あすこには私の友達の墓があるんです」
「お友達のお墓へ毎月まいげつお参りをなさるんですか」

971山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:42:27.93ID:VifbPeJN0
「そうです」
 先生はその日これ以外を語らなかった。

972山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:42:43.90ID:VifbPeJN0


 私はそれから時々先生を訪問するようになった。行くたびに先生は在宅であった。先生に会う度数どす

973山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:43:00.03ID:VifbPeJN0
うが重なるにつれて、私はますます繁しげく先生の玄関へ足を運んだ。
 けれども先生の私に対する態度は初めて挨拶あいさつをした時も、懇意になったその後のちも、あまり
変りはなかった。先生は何時いつも静かであった。ある時は静か過ぎて淋さびしいくらいであった。私は

974山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:43:16.01ID:VifbPeJN0
最初から先生には近づきがたい不思議があるように思っていた。それでいて、どうしても近づかなければ
いられないという感じが、どこかに強く働いた。こういう感じを先生に対してもっていたものは、多くの
人のうちであるいは私だけかも知れない。しかしその私だけにはこの直感が後のちになって事実の上に証

975山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:43:32.02ID:VifbPeJN0
拠立てられたのだから、私は若々しいといわれても、馬鹿ばかげていると笑われても、それを見越した自
分の直覚をとにかく頼もしくまた嬉うれしく思っている。人間を愛し得うる人、愛せずにはいられない人
、それでいて自分の懐ふところに入いろうとするものを、手をひろげて抱き締める事のできない人、――

976山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:43:48.01ID:VifbPeJN0
これが先生であった。
 今いった通り先生は始終静かであった。落ち付いていた。けれども時として変な曇りがその顔を横切る
事があった。窓に黒い鳥影が射さすように。射すかと思うと、すぐ消えるには消えたが。私が始めてその

977山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:44:03.94ID:VifbPeJN0
曇りを先生の眉間みけんに認めたのは、雑司ヶ谷ぞうしがやの墓地で、不意に先生を呼び掛けた時であっ
た。私はその異様の瞬間に、今まで快く流れていた心臓の潮流をちょっと鈍らせた。しかしそれは単に一
時の結滞けったいに過ぎなかった。私の心は五分と経たたないうちに平素の弾力を回復した。私はそれぎ

978山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:44:19.93ID:VifbPeJN0
り暗そうなこの雲の影を忘れてしまった。ゆくりなくまたそれを思い出させられたのは、小春こはるの尽
きるに間まのない或ある晩の事であった。
 先生と話していた私は、ふと先生がわざわざ注意してくれた銀杏いちょうの大樹たいじゅを眼めの前に

979山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:44:35.94ID:VifbPeJN0
想おもい浮かべた。勘定してみると、先生が毎月例まいげつれいとして墓参に行く日が、それからちょう
ど三日目に当っていた。その三日目は私の課業が午ひるで終おえる楽な日であった。私は先生に向かって
こういった。

980山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:44:51.97ID:VifbPeJN0
「先生雑司ヶ谷ぞうしがやの銀杏はもう散ってしまったでしょうか」
「まだ空坊主からぼうずにはならないでしょう」
 先生はそう答えながら私の顔を見守った。そうしてそこからしばし眼を離さなかった。私はすぐいった

981山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:45:07.93ID:VifbPeJN0

「今度お墓参はかまいりにいらっしゃる時にお伴ともをしても宜よござんすか。私は先生といっしょにあ
すこいらが散歩してみたい」

982山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:45:23.93ID:VifbPeJN0
「私は墓参りに行くんで、散歩に行くんじゃないですよ」
「しかしついでに散歩をなすったらちょうど好いいじゃありませんか」
 先生は何とも答えなかった。しばらくしてから、「私のは本当の墓参りだけなんだから」といって、ど

983山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:45:39.94ID:VifbPeJN0
こまでも墓参ぼさんと散歩を切り離そうとする風ふうに見えた。私と行きたくない口実だか何だか、私に
はその時の先生が、いかにも子供らしくて変に思われた。私はなおと先へ出る気になった。
「じゃお墓参りでも好いいからいっしょに伴つれて行って下さい。私もお墓参りをしますから」

984山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:45:55.97ID:VifbPeJN0
 実際私には墓参と散歩との区別がほとんど無意味のように思われたのである。すると先生の眉まゆがち
ょっと曇った。眼のうちにも異様の光が出た。それは迷惑とも嫌悪けんおとも畏怖いふとも片付けられな
い微かすかな不安らしいものであった。私は忽たちまち雑司ヶ谷で「先生」と呼び掛けた時の記憶を強く

985山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:46:11.95ID:VifbPeJN0
思い起した。二つの表情は全く同じだったのである。
「私は」と先生がいった。「私はあなたに話す事のできないある理由があって、他ひとといっしょにあす
こへ墓参りには行きたくないのです。自分の妻さいさえまだ伴れて行った事がないのです」

986山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:46:27.96ID:VifbPeJN0

987山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:46:43.96ID:VifbPeJN0
 私わたくしは不思議に思った。しかし私は先生を研究する気でその宅うちへ出入でいりをするのではな
かった。私はただそのままにして打ち過ぎた。今考えるとその時の私の態度は、私の生活のうちでむしろ
尊たっとむべきものの一つであった。私は全くそのために先生と人間らしい温かい交際つきあいができた

988山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:47:00.00ID:VifbPeJN0
のだと思う。もし私の好奇心が幾分でも先生の心に向かって、研究的に働き掛けたなら、二人の間を繋つ
なぐ同情の糸は、何の容赦もなくその時ふつりと切れてしまったろう。若い私は全く自分の態度を自覚し
ていなかった。それだから尊たっといのかも知れないが、もし間違えて裏へ出たとしたら、どんな結果が

989山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:47:16.00ID:VifbPeJN0
二人の仲に落ちて来たろう。私は想像してもぞっとする。先生はそれでなくても、冷たい眼まなこで研究
されるのを絶えず恐れていたのである。
 私は月に二度もしくは三度ずつ必ず先生の宅うちへ行くようになった。私の足が段々繁しげくなった時

990山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:47:32.03ID:VifbPeJN0
のある日、先生は突然私に向かって聞いた。
「あなたは何でそうたびたび私のようなものの宅へやって来るのですか」
「何でといって、そんな特別な意味はありません。――しかしお邪魔じゃまなんですか」

991山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:47:48.01ID:VifbPeJN0
「邪魔だとはいいません」
 なるほど迷惑という様子は、先生のどこにも見えなかった。私は先生の交際の範囲の極きわめて狭い事
を知っていた。先生の元の同級生などで、その頃ころ東京にいるものはほとんど二人か三人しかないとい

992山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:48:04.13ID:VifbPeJN0
う事も知っていた。先生と同郷の学生などには時たま座敷で同座する場合もあったが、彼らのいずれもは
皆みんな私ほど先生に親しみをもっていないように見受けられた。
「私は淋さびしい人間です」と先生がいった。「だからあなたの来て下さる事を喜んでいます。だからな

993山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:48:20.03ID:VifbPeJN0
ぜそうたびたび来るのかといって聞いたのです」
「そりゃまたなぜです」
 私がこう聞き返した時、先生は何とも答えなかった。ただ私の顔を見て「あなたは幾歳いくつですか」

994山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:48:36.03ID:VifbPeJN0
といった。
 この問答は私にとってすこぶる不得要領ふとくようりょうのものであったが、私はその時底そこまで押
さずに帰ってしまった。しかもそれから四日と経たたないうちにまた先生を訪問した。先生は座敷へ出る

995山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:48:52.06ID:VifbPeJN0
や否いなや笑い出した。
「また来ましたね」といった。
「ええ来ました」といって自分も笑った。

996山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:49:08.00ID:VifbPeJN0
 私は外ほかの人からこういわれたらきっと癪しゃくに触さわったろうと思う。しかし先生にこういわれ
た時は、まるで反対であった。癪に触らないばかりでなくかえって愉快だった。
「私は淋さびしい人間です」と先生はその晩またこの間の言葉を繰り返した。「私は淋しい人間ですが、

997山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:49:24.03ID:VifbPeJN0
ことによるとあなたも淋しい人間じゃないですか。私は淋しくっても年を取っているから、動かずにいら
れるが、若いあなたはそうは行かないのでしょう。動けるだけ動きたいのでしょう。動いて何かに打ぶつ
かりたいのでしょう……」

998山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:49:40.03ID:VifbPeJN0
「私はちっとも淋さむしくはありません」
「若いうちほど淋さむしいものはありません。そんならなぜあなたはそうたびたび私の宅うちへ来るので
すか」

999山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:49:56.16ID:VifbPeJN0
 ここでもこの間の言葉がまた先生の口から繰り返された。
「あなたは私に会ってもおそらくまだ淋さびしい気がどこかでしているでしょう。私にはあなたのために
その淋しさを根元ねもとから引き抜いて上げるだけの力がないんだから。あなたは外ほかの方を向いて今

1000山師さん (ワッチョイ 1e94-bg3D)2017/09/22(金) 09:50:12.04ID:VifbPeJN0
に手を広げなければならなくなります。今に私の宅の方へは足が向かなくなります」
 先生はこういって淋しい笑い方をした。

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