武田薬品工業株式会社 総合スレッド19 [無断転載禁止]©2ch.net

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1名無しさん@お腹いっぱい。2017/08/01(火) 23:24:20.49
お前らがサボるから、過去ログに葬られたろうが、

87名無しさん@お腹いっぱい。2017/08/04(金) 20:39:26.34
■5年後の姿は「ミレニアム」の販社 「タケダイズム」の旗を降ろす武田薬品(下)

「5年後生存率はよくて5割かな」がん患者の余命宣言では、元よりない。国内製薬業界の雄である武田薬品が、名実ともに今のポジションを保てる見通しを信用調査会社の幾人かに聞いた最大公約数的な見解である。
同社では社内が軋むこともお構いなしに、クリストフ・ウェバー社長を筆頭とする経営陣によって聖域なき構造改革が断行されている。それは古き良き武田を知る者にとって、「腑分け」に近いグロテスクなものとなっている。果たして、「名門破壊」の先に待つものとは……。

◎自社創製品がない組織の末路

7月18日、ネガティブニュースの連続で消沈していた武田の一般株主は、久しぶりの好情報に一瞬とはいえ、胸を撫で下ろしたことだろう。
武田が08年に約8900億円で買収・子会社化した米ミレニアムが創製し、今や武田の最主力薬となっている多発性骨髄腫治療薬「ベルケイド」に”延命”の光が差し込んだからだ。
同薬の特許を巡って後発品メーカーと争っていた訴訟で、米控訴裁は同17日、特許の有効性を認めなかった一審の地裁判決を破棄し、ミレニアム側の主張を支持する判決を下した。
この判決がもし確定すれば、「ベルケイド」も22年までは新薬としての地位を保てることになる。

長谷川閑史前会長が相談役に退いたことを受け、その一挙手一投足に一層厳しい目線が注がれているウェバー社長にとっても、恵雨のニュースである。
司法が与えたアディショナルタイムの間に、やはりミレニアムが創製した潰瘍性大腸炎治療剤「エンティビオ」や新規多発性骨髄腫治療剤「ニンラーロ」が大きく成長すれば、業績の極端な悪化は避けられる。
100%を超える配当性向だけでは物足りない、一般株主を中心としたステークホルダーが溜め込む「不満」をそれなりに軽減できるためだ。柔軟性を失った財務面の修復も進められよう。

そんなミレニアムとは対照的に、武田本体の新薬メーカーとしての衰退ぶりは目を覆わんばかりだ。足元のパイプラインの状況は、がん・消化器・中枢神経に絞り込んでもなお、同社のボードメンバーの構成比と同じように「舶来品の化合物がずらり」(業界関係者)。
開発コードに武田による創製を示す「TAK」を冠したものは第U相以降にはほとんど見当たらない。
これでは誰が社長であっても、「打率に優れる」ミレニアムなど北米の研究開発拠点にR&Dのリソースを傾斜配分し、余剰感の強まる巨大な湘南研究所は当座、他人に貸し出すなどしてキャッシュを産もうと考える。

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88名無しさん@お腹いっぱい。2017/08/04(金) 20:41:20.78
>>87続き)
とはいえ、そうすると課題となってくるのが”湘南居残り組”の再活性化である。第T相にある数多くの化合物を、いかに効率良くステージアップさせられるかが武田の最浮上の鍵となるが、
「エリートはボストンに去り、CMC(化学、製造と品質管理)は別会社、現場のモチベーションは下がりっぱなしという悪条件が揃えば、普通はじり貧に向かうというのが大方の見方」(大手信用調査会社リサーチャー)。
それがさらなるR&Dの質的低下を招き、その次にはまたリストラと、負のスパイラルに落ちていく。22年度における武田の「生存率5割未満」と読む根拠のひとつだそうである。そのうえでこのリサーチャーは
「すでに兆しが表れているように、5年後は経営もR&Dも、ミレニアム主導で運営されるようになっているのではないか。武田は、日本での独自研究を許されたミレニアムの実質的な販社という地位へと落ちぶれている可能性だって低くない」と突き放す。

そもそもミレニアムは、武田にとって、パテントクリフを埋め合わせする有力な新薬の供給源であるとともに、経営のグローバル化に向けた体制整備の第一歩となる礎であった。
しかし皮肉にも現実は、「軒を貸して母屋を取られる」の故事をなぞるような展開となりつつある。原因は至ってシンプル。
ナイコメッドの買収後にも露呈した事象だが、武田は「国際戦略4製品」の成功で自身を買い被っていただけで、実は、世界を股にかけるダイナミックかつしたたかな経営力など端から持っていなかったということに尽きる。

ここで、今流行の言葉を使って、将棋盤を「逆」から見てみよう。当時、いずれも赤字に苦しんでいたミレニアムとナイコメッドにとって、大金を抱えて手を差し伸べてきた武田は海千山千の欧米の同業他社に比べて脇が甘く、ナイーブだった。
買収後も親子会社間の信頼関係は地理的、文化的な差、何より経営トップ同士の「同床異夢」を克服できず、醸成されなかった。逆に勝手ができた。
そうした状況下で少なくともミレニアムは、武田のお金と庇護とを上手に使って新薬を連続上市する知力と体力を体得することに成功した。

ちなみにこのような行動は、鳥の世界では「托卵」としてよく知られている。
厳しい自然界を生き抜くため、カッコウ科の鳥類が身に付けた知恵に見事に引っかかるモズやホオジロという構図と同様、食うか食われるかのグローバル競争下の立ち回りでは、武田よりもミレニアムのほうが一枚上手だった。
ナイコメッドも吝嗇なファンドに転売されるのを免れ、居心地のいい宿主を見付けられたという意味で、現状は悪くないはずだ。
将棋盤を再びもとの方向に戻して付言すれば、今春、「ウェバー社長の強い意向で」(関係者)買収したアリアドにも武田は孵卵器を気前よく提供することになるのだろう。

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89名無しさん@お腹いっぱい。2017/08/04(金) 20:43:06.71
(>>88続き)
言うまでもなく、自社創製品が途切れた製薬企業が組織として生き残るには、たとえ、経営やR&Dが外国人に「簒奪」されようとも、通常はこの道しかない。
武田のあるOBは「236年の歴史は尊重したいが、だからと言って何もしないのも経営の放棄だ」と、ウェバー社長の改革路線に理解を示していた。
しかしそれは、改革の実績が上がり、武田という会社の主体性が損なわれないという前提があってこその了解であった。その2つがまさに崩れようとしている。武田はどこへ向かうのか?

そこで思い出されるのが、戦後の高度成長を金融面から支えた日本長期信用銀行の解体劇である。
鉄鋼・電力・石炭・海運という4重点産業への融資が伸びなくなった長銀は、土地勘の怪しい不動産や流通といった分野への貸出を急増させ、海外にも積極進出した。ところがバブル崩壊とともに”逆回転”が始まり、ほどなく経営危機が表面化。
そこでスイス銀行(現UBS)に提携を持ち掛けたものの、相手のほうが国際金融に長けていたため返り討ちに遭い、最終的には一時国有化の後、周知の通り米リップルウッドを中心とする投資ファンドに売却された。
彼らは長銀を「新生銀行」として再上場させる過程で、国と結んだ瑕疵担保条項を盾に過酷な不良債権処理に走り、多くの長銀融資先企業を破綻に追い込んだ挙句、自分たちは1000億円超のキャピタルゲインを得て去って行った。
一連の苦々しい記憶を覚えている向きも少なくないだろう。

もちろん、ある面で虚業の金融と、科学に基づくモノづくりである製薬とは、職業倫理も含めて単純比較はできない。ウェバー社長も武田の経営で一定の成果を残さない限り、次のポストが舞い込まないだろうから、しばらくは頑張るだろう。
焦点はポスト・ウェバーだ。2代続けて”青い目”が率いることになった時、武田長兵衛から続いた4世紀に跨がる同社の歴史に終止符が打たれるXデーが、いよいよ現実味を増すことになる。

(医薬経済 2017年8月1日号)
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